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起業アイデア

「課題はあるのにアイデアが出ない…」を解決する、ゼロから始めるサービス発想法

2025年8月3日

「起業アイデアの出し方を知りたい」そんなあなたに「ゼロから始める起業アイデア発想法7つのステップ」つのステップ」 「課題はあるのにアイデアが出ない…」を解決する、ゼロから始めるサービス発想法 「課題はあるのにアイデアが出ない…」を解決する、ゼロから始めるサービス発想法

Contents

なぜ、アイデアが詰まってしまうのか?

起業を考えている人の中には、「解決したい課題は明確にあるけど、サービスのアイデアが浮かばない」と悩んでいる方は少なくありません。

たとえば、

  • 「子育て中の親の時間的ストレスをなんとかしたい」
  • 「地方の高齢者の買い物負担を減らしたい」

こんなふうに、誰かの”困りごと”はわかっていても、そこからどうやって具体的なサービスやプロダクトに落とし込めばいいのかで悩んでしまうのです。

この記事では、そんな方のために「課題」から「解決策(アイデア)」を生み出す再現性のあるステップをご紹介します。

【ステップ0】課題は本当に明確ですか?

まず最初に確認したいのは、「課題が明確」と言える状態かどうかです。

実は多くの人が「何となくの悩み」や「モヤっとしたテーマ」の段階で止まっており、具体性に欠けていることが多いのです。

✅ 課題チェックリスト(3つのポイント)

  1. 特定の人物が頭に思い浮かぶ
     →「誰でも困る」ではなく、「○○さん(具体的な人物)がこのことで困っている」と言えるか?
  2. 日常生活の中で実際に起きている
     →抽象的な社会問題ではなく、生活の中で繰り返し観察できる課題か?
  3. お金・時間・感情に影響する
      →人が「どうにかしたい」と本気で思うのは、金銭的・時間的・精神的な負担がある時です。

🔄 課題が曖昧だった場合のアクション

  • 1on1インタビューを行う
     →できれば5人以上にインタビューし、「何に困っているのか」を深堀りする。
  • ペルソナを再定義する
      →架空でも良いので、年齢・生活環境・行動パターンなどを詳細に書き出す。

【ステップ1】課題の中から“上位3つ”を選び出す

いくつかの課題がある場合、いきなり全部を解決しようとすると発想が散らばってしまいます。まずは「解決する価値が高い」と思える上位3つの課題に絞り込みましょう。

🔍 優先順位のつけ方:3つの評価軸

  1. インパクトの大きさ
     →その課題が解決されたら、どれだけ相手の生活が改善されるか?
  2. 緊急性の高さ
     →その課題は、すぐにでも解決したいと思うようなものか?
  3. 当事者の多さ
      →同じ悩みを抱える人はどれくらいいるか?(市場規模の仮説)

🧠 具体例:育児中の親を対象にする場合

課題インパクト緊急性規模感合計点
子どもの送り迎えが負担★★★★☆
離乳食を作る時間がない★★★★★
SNSでの情報収集が疲れる★★★☆☆

→ このようにして、定性的な悩みを定量的に整理していきます。

【ステップ2】既存の「代替案」を調べ尽くす

選んだ課題について、すでに**世の中にある解決方法(=代替案)**を徹底的に洗い出しましょう。

ここで大事なのは、「自分のアイデアを思いつく前に、既に存在する選択肢を知る」ことです。

多くの初心者は、代替案の調査を飛ばしてしまうために、既存サービスと被ったり、非現実的なアイデアになりがちです。

🔍 代替案を探すためのおすすめリサーチ方法

手法説明
Google検索「○○ 課題 解決方法」「○○ ストレス 軽減」などで検索
X(旧Twitter)ユーザーのリアルな悩みと工夫が見つかる
YouTube使い方紹介・体験談などが視覚的にわかる
Amazonレビュー類似商品への不満・満足の宝庫

✍️ 代替案リストの例(離乳食の課題)

代替案形式特徴
離乳食宅配サービスサブスク忙しい親向け、やや高額
市販のベビーフード単品購入安価・選択肢豊富だが、味にムラあり
時短レシピ本書籍自炊派向け、準備が手間
育児アプリ内レシピ無料/有料忘れやすく実行率低い傾向

💡 ポイント

「すでにあるからやめよう」ではなく、「どこが満足されていて、どこが不満なのか」を見るための調査だと考えましょう。

【ステップ4】代替案の「満足」と「不満足」を深掘りする

代替案をリストアップできたら、次はそれらに対して「ユーザーが満足しているポイント」「不満を感じているポイント」を調査します。

ここがアイデア発想の最重要ポイントです。

すでにあるサービスを否定するのではなく、すでにあるサービスで満たされていない部分に注目するのです。

🔎 調査すべき「満足・不満足」の情報源

  • レビュー・口コミ:Amazon、App Store、食べログなど
  • SNSの投稿:X(旧Twitter)、Instagramのコメント欄
  • Q&Aサイトや掲示板:Yahoo!知恵袋、Reddit、Quora
  • 動画コメント欄:YouTubeの紹介動画/使用レビュー

🧠 具体例:ベビーフードの不満の声

  • 「味が濃すぎて子どもが嫌がる」
  • 「容器が開けにくくて使いにくい」
  • 「スーパーに行かないと買えない」
  • 「種類は多いけど、逆に選びにくい」

📌 不満を分類すると、ヒントが見える

カテゴリ
価格「毎月この金額は高い」
UX(使いやすさ)「アプリの操作がわかりづらい」
利便性「すぐ届かない」「重くて運べない」
信頼性「誰が作ってるか不明」
対象のズレ「一部の人向けで、自分には合わない」

→ こうした不満を分類してストックしておくことで、あとからアイデアの種になります。

【ステップ5】不満や満足をヒントにアイデアを発想する

ここまで集めた情報をもとに、「じゃあ、どうしたらもっと良くなる?」を考えるステップです。

このとき役立つのが、有名な発想フレームワークである「オズボーンのチェックリスト」です。

🛠 オズボーンのチェックリスト(視点を変える9つの質問)

チェック項目説明
転用したら?他の用途に変えてみる
応用したら?他のアイデアから借用してみる
変更したら?場所・時間など何かを変更してみる
拡大したら?サイズ・量・時間などを増やしてみる
縮小したら?サイズ・量・時間などを減らしてみる
代用したら?他のもので代用してみる
再調整したら?入れ替えてみる
逆転したら?順序や視点を逆にしてみる
結合したら?組み合わせてみる

💡 実例:ベビーフードからの発想例

  • 「選ぶのが面倒」→ 月齢と体調に合わせた自動レコメンドアプリ
  • 「スーパーでしか買えない」→ 地域店舗連携の当日配送プラットフォーム
  • 「味が濃い」→ 離乳食の”味薄め”評価付きレビューサイト

→ このように、不満からの発想は非常に具体的で、リアルなニーズに基づいています。

【ステップ6】考えたアイデアを「一枚」で言語化する

アイデアが浮かんだら、それを言語化して他人に伝えられるようにしましょう。おすすめなのが、**リーンキャンバス(Lean Canvas)**というフレームです。

🗂 リーンキャンバスとは?

「ビジネスモデルを1枚のシートで可視化」するためのテンプレートです。特に起業初期では、スライド資料よりもこの1枚で全体像が伝わります。

リーンキャンバス

✅ シンプル版リーンキャンバス(初心者向け)

これまでのアイデアを、このリーンキャンバスに当てはめたものです。ビジネスモデルの全体像が一目で見て取れますね。

リーンキャンバス(サンプル)

🎁 コツ:完璧じゃなくてOK。まずは「ざっくり」可視化してみることが大切です。

リーンキャンバスの書き方については次の記事で詳しく紹介していますので、あなたの起業アイデアにお役立てください。(無料テンプレートもダウンロードできます。)

【ステップ7】MVPで素早くテストする

アイデアがまとまったら、次は「最小構成(MVP)でテスト」してみましょう。MVPとは、「最低限の機能で、ユーザーから反応を得る」ための試作品です。

🚀 MVPの3パターン

種類内容
ランディングページアイデアを紹介して、反応を見る仮の予約受付ページ
プロトタイプ動かないけど見た目があるFigmaのUIモックアップなど
手動対応自分で裏側を動かすチャットで手動注文受付など

📚 MVPの有名な成功事例

  1. Dropbox
     → プログラムは書かずに説明動画を作っただけで、事前登録が10万件超え!
  2. Zappos
     → 店頭で撮影した靴の写真をネット販売。注文が入ったら自分で買いに行って発送。
  3. Airbnb
      → 自分の部屋を貸すために、写真と予約ページを作ったことが始まり。

⚠️ やってはいけないMVP

  • 完成させようとしすぎて、半年かけて誰にも見せない
  • フィードバックを聞かずに自己満足で改良し続ける

→ MVPは「作る」より「見せて反応を得る」ことが目的です。

👉 ポイント:MVPを用いてフィードバックを集めアイデアをブラッシュアップしていくことが成功の秘訣と言えるでしょう。

まとめ:課題からサービスアイデアを生み出す7ステップ

ここまでの流れを振り返ってみましょう。

🧭 ステップまとめ

  1. 課題が明確かをチェックする
  2. 課題の上位3つを選ぶ
  3. 代替案をリストアップする
  4. 満足・不満足を探る
  5. 不満を起点にアイデアを発想する
  6. アイデアをリーンキャンバスで言語化する
  7. MVPでテストする

このプロセスを使えば、ただの思いつきではなく「顧客のリアルな困りごとに根ざした」実用的なアイデアが形になります。

今すぐ行動しよう!:次にやるべきことは?

アイデアが浮かんだら、すぐにカタチにしてみましょう。1枚のLP(ランディングページ)や、無料のモックアップからでも十分です。

🎯 あなたのアイデアをウェブサイトで形にしてみませんか?

  • 「まだ形にできていないけど、誰かに相談したい」
  • 「自分のサービスをサイトにして、反応を見てみたい」

そんな方に向けて、初回無料の相談・プロトタイプ制作サポートを行っています。

✅ Webサイト制作(LP・MVP開発)
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おわりに

起業において「アイデア」はゴールではなく、スタート地点です。本当に大切なのは、「顧客の声に耳を傾けながら、少しずつ形にしていく」姿勢。

この記事が、あなたの最初の一歩を後押しできたなら幸いです。

応援しています!