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【GA4実践ガイド】コンバージョンをUTMパラメータで分析する方法

2025年5月25日

各ツール類

【GA4実践ガイド】コンバージョンをUTMパラメータで分析する方法 【GA4実践ガイド】コンバージョンをUTMパラメータで分析する方法 【GA4実践ガイド】コンバージョンをUTMパラメータで分析する方法

~流入元・経路を特定して成果につながる導線を見極める~

GA4では「どのチャネルから来たユーザーが、実際に成果(=コンバージョン)につながったか?」を分析することで、

  • 広告やキャンペーンの費用対効果の評価
  • 流入チャネルごとのCVR比較
  • 本当に成果に結びつく導線の最適化

が可能になります。


1.GA4で「コンバージョン」を設定する

成果となるイベント(購入完了・フォーム送信など)をコンバージョンとして計測するには、イベントを「キーイベント」として設定する必要があります。

※GA4では、さまざまなアクションを1つの「イベント」として記録しています。

● キーイベントの設定方法

1.目的のイベントを表示する

GA4左メニュー「管理」 → プロパティ設定 → 「データの表示」 → 「イベント」 → 「最近のイベント」タブ

「最近のイベント」タブの中には、「click」「form_submit」などがあります。これらはGA4が自動で記録しているイベントです。

ここに独自のイベント(カスタムイベント)を作成してキーイベントに設定することで、目的のコンバージョンを計測できるようになります。

2.カスタムイベントを作成する

今回は「お問合せフォーム」のコンバージョンを計測するために、「送信完了ページ(/contact-thanks)」をキーイベントとして設定していきます。

「+ イベントを作成」ボタンをクリックする → 「イベントを作成する」タブが表示されるので必要な項目を入力していきます。

👉「測定対象を示すイベント名を指定する」入力セクション

  • 【イベント名】= カスタムイベントの名前を設定します。
  • 【キーイベントとしてマークをつける】= ONにします。
  • 【デフォルトのキーイベント値】= 今回は「日本円」で「1」を設定しました。
    ※収益として計測・表示するには別途設定が必要になりますが、ここでは割愛いたします。
  • 【カウント方法】= 「イベントごとに1回」を選択します。

👉「イベントの作成方法の選択」入力セクション

  • 【コードなしで作成】= 選択
  • 【URL】= 計測したいページのURLを入力

👉「その他のオプションを表示」をクリックして「一致する条件」を確認します。

  • 【event_name】= ”次と等しい” → page_view
  • 【page_location】= ”次を含む(大文字と小文字を区別しない)” → 目的のURL
    【保存】をクリックする

👉「イベントを作成する」タブが表示されるので「作成」をクリックすればカスタムイベントとして作成されます。

3.キーイベントとして設定する

「カスタムイベント」作成時にすでに設定していますが、もし未設定だった場合は成果対象となるイベント名(例:purchase, form_submit)の左横にある星マークをオンにする →「クリックして、このイベントにキーイベントとしてマークを付けます」

2.「レポート」でコンバージョン(CV)×UTMパラメータを見る

● STEP:1 トラフィック獲得ページを表示する

左メニュー「レポート」→「見込み顧客の発掘」→「トラフィック獲得」

UTMパラメータを確認するために「トラフィック獲得」ページに移動します。集客レポートのトラフック獲得ページで確認できるUTMパラメータは「utm_source」「utm_medium」「utm_campaign」になります。

表示ディメンション対応するUTM
セッションの参照元 / メディアutm_source / utm_medium
セッションのキャンペーン名utm_campaign

UTMパラメータについては、

はじめてのGA4 UTMパラメータ入門:初心者でもわかる設定と活用ガイド
【徹底解説】UTMパラメータの構造と仕組みを理解しよう!
【初心者向け】UTM付きURLはどこで使う?実践シーンと活用法を徹底解説!
【完全ガイド】GA4でUTMパラメータを確認・分析する方法

で詳しく紹介しています。

● STEP:2 ディメンションを変更する

ディメンジョンを「セッションの参照元 / メディア」に変更

最初に表示されているディメンジョンは「セッションのメインのチャネルグループ(デフォルトチャネルグループ)」ですが、これを「セッションの参照元 / メディア」に変更します。変更することでUTMパラメータの「utm_source」と「utm_medium」のそれぞれで計測値を確認することができるようになります。

👉 ディメンジョンとUTMパラメータ

表示ディメンション対応するUTM
セッションの参照元 / メディアutm_source / utm_medium

● STEP:3 ディメンションを追加する

「+」マーク → 「トラフィックソース」 → 「セッションのキャンペーン」を選択

次に新たにディメンジョンを追加してUTMパラメータの「utm_campaign」を加えます。こうすることで「utm_source」「utm_medium」「utm_campaign」のそれぞれで計測値を確認することができるようになります。

👉 ディメンジョンとUTMパラメータ

表示ディメンション対応するUTM
セッションのキャンペーン名utm_campaign

● STEP:4 コンバージョンを確認する

「キーイベント」 → 「すべてのイベント」 → 作成した「カスタムイベント名」を選択

表の右側のエリアに「キーイベント」という項目があります。この項目で先ほど作成しキーイベントに設定した「カスタムイベント」のコンバージョンを確認できます。

3.「探索」でコンバージョン(CV)の経路を詳細分析

「utm_content」や「utm_term」をパラメータとして設定している場合には、これまでのレポートでは表示されません。これらを表示して確認するには「探索」を利用します。

● STEP-1.探索ページを表示する

左メニュー「探索」 → 「自由形式」を選択

● STEP-2.探索ページを設定する

変数タブ:ディメンジョンのセクション

「ディメンジョン」セクションの「+」マークをクリック → 項目を選択(チェック) → 「確認」ボタンをクリック

  • セッションの参照元 / メディア(utm_source / utm_medium)
  • セッションのキャンペーン(utm_campaign)
  • ユーザーの最初のメディア(utm_content)

※デフォルトで設定されているもの(「市区町村」など)は「✖️」をクリックすることで非表示にすることができます。

設定タブ:行のセクション

ディメンジョンの3つの項目を「行」セクションにドラッグ&ドロップで追加

それぞれのutmパラメータが表の行(縦の項目)に反映されて表示されます。

※デフォルトで設定されているものは「✖️」をクリックすることで項目から削除することができます。

設定タブ:列のセクション

「列」セクションでは、指標をさらに細かく確認できます。今回はデフォルトの「デバイスカテゴリ」の設定にしておきます。

変数タブ:指標のセクション

「指標」セクションの「+」マークをクリック → 「イベント」メニュー → 「キーイベント」を選択(チェック) → 「確認」ボタンをクリック

指標セクションにキーイベントが追加されました。これを「値」セクションに追加します。

設定タブ:値のセクション

指標セクション「キーイベント」項目 → 「値」セクションにドラッグ&ドロップで追加

表にキーイベントの項目と値が表示されます。

4.「フィルタを追加」で特定キャンペーンだけ絞り込む

● たとえば utm_campaign=spring_sale の成果だけを見たいとき:

  1. レポート上部の「フィルタを追加」
  2. ディメンジョン → セッションのキャンペーン
  3. マッチタイプ → 次を含む(または「完全一致」)
  4. 値 → イベント名「spring_sale」を入力
  5. 「適用」をクリック

→ 特定キャンペーンのコンバージョンやユーザー行動に絞って分析が可能です。

5.活用例:A/Bテストやチャネル別費用対効果の評価に最適

シーンGA4で確認するポイント
A/B広告バナーの効果比較utm_content × CVRを比較
メールステップ配信の成果utm_campaign × コンバージョン数
SNS投稿のROI*測定utm_source=instagram の収益

👉 ROI (Return on Investment) とは、マーケティング活動に費やした費用に対して得られた利益の比率を表す指標です。具体的には、マーケティングキャンペーンに費やした金額と、そのキャンペーンによって得られた売上などの利益を比較し、費用対効果を測るために使われます。

6.よくある質問(FAQ)

Q. パラメータが確認できない

A.パラメータの計測が反映されるまでには時間がかかります(1〜2日程度)ので、しばらく待ってから再度確認してみましょう。
utm_mediumの値がルール(チャネルグループ)に沿っていなかったりスペルミスや日本語が混じっていないか、など確認してみましょう。

Q. 特定のパラメータが出てこない

A. utm_source などの情報はセッション単位で記録されます。内部リンクでUTM付きURLを踏んで(クリック)しまうと、セッションが分断されることがあります。

まとめ:GA4×UTMで「売上につながる流入元」を見極めよう!

分析目的見るレポート活用するUTM
チャネル別CV数トラフィック獲得source / medium
キャンペーン効果探索レポート(自由形式)campaign
経路全体の把握コンバージョンパス全体
初回流入の貢献分析ユーザー獲得ファーストユーザー