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WordPress操作マニュアル

WordPress で記事を投稿する方法:初心者向け詳細マニュアル

2025年5月8日

投稿機能

WordPressブロックエディタ(Gutenberg)投稿マニュアル【初心者向け】 WordPress で記事を投稿する方法:初心者向け詳細マニュアル WordPress で記事を投稿する方法:初心者向け詳細マニュアル

このコンテンツでは、WordPressのブロックエディタを使用し、記事を新たに作成して投稿するまでの手順を詳しく解説していきます。


1. ブロックエディタ(Gutenberg)とは?

WordPress 5.0から導入された新しい投稿編集画面のことです。従来の「クラシックエディタ」とは異なり、「ブロック」という単位で記事を構築していく仕組みです。テキスト、画像、ボタン、動画など、要素ごとにブロックを追加していくことで、誰でも簡単に見栄えの良いページが作れます。

ブロックエディタ(Gutenberg)とは?

2. 投稿画面の構成

記事を書くためのブロックエディタの投稿画面は大きく次の3つに分かれています。

  • 投稿エリア:記事本文を編集するメインセクション
  • 上部ツールバー:記事のプレビューや公開・保存ボタンなどのセクション
  • 右サイドバー:投稿の各種設定やブロックごとの詳細設定などを行うセクション

投稿画面

投稿画面

上記以外にも投稿全般に関係するWordPressの全体メニューがあります。

  • 左サイドバー:ワードプレス全体のメニュー(記事一覧ページ、記事の追加など)
  • WprdPress上部ツールバー:ワードプレス全体のメニュー(コンテンツ追加、アカウント、ログアウトなど)

ワードプレスの全体メニュー画面

wordpress全体メニュー

3. 投稿作成の基本手順

記事を投稿する基本的な手順は、次の4つのステップになります。

  1. 新規投稿の追加
  2. 記事タイトルの入力
  3. ブロックの追加(本文の作成)
  4. 記事のプレビュー
  5. 記事の公開

それぞれのステップを詳しく解説していきます。

3-1.新規投稿の追加

①WordPressにログイン

WordPressの管理画面にログインします。

ワードプレス ログイン画面

wordpressログイン画面

ワードプレスへのログインについては、次の記事で詳しく紹介しています。
「WordPress管理画面へのログイン方法」

②新規投稿の作成

画面上部のWordPressツールバーから「+新規 → 投稿」をクリックします。クリックすると記事を入力するエディター画面が表示されます。

wordpresアドミンバー新規投稿ボタン

それぞれの環境によっては「投稿」の部分が任意の名称になっています。

wordpressアドミンバー投稿名を変更

「投稿」を「インフォメーション」に変更した例

3-2.記事タイトルの入力

「タイトルを追加」のところをクリックすると入力できる状態になります。

wordpressの投稿画面でタイトルを入力する

3-3.ブロックの追加

投稿画面の初期状態では「段落ブロック」が1つだけ設定されています。新規ブロックを追加する前に、まずはこの「段落ブロック」に何か文字を入力してみましょう。

wordpressの段落ブロックに文字を入力する

文字の入力作業を行なっている状態です。文字の上にはブロックを編集できるメニューが表示されています。

wordpressの段落ブロック〜ブロック編集メニュー〜

次に新規ブロックを追加します。今入力している「段落ブロック」の下方部分をクリックすることで、新たに「段落ブロック」が追加されます。

wordpress投稿の入力エリアから新規ブロックを追加する

ブロックのタイプを変更するには、新しくで追加された「段落ブロック」の右側にある”+”アイコンをクリックすると変更できるブロックのリストの一部が表示されます。

wordpressの投稿で新規ブロックを追加する

今回は「見出し」ブロックを追加してみましょう。

  1. 「見出し」ブロックをクリック
  2. テキストを入力

1.見出しブロックをクリック

ブロックリストの「見出しブロック」をクリックします。

wordpressの投稿に見出しブロックを追加する

見出しブロックをクリックすると、入力エリアの「段落ブロック」が「見出しブロック」に変更され、入力できる状態になります。

2.テキストを入力

見出しブロックにテキストを入力します。

wordpressの投稿に見出しを追加する

3-4.記事のプレビュー

作成した記事をプレビューするには上部ツールバーの「pc」アイコンをクリックします。プレビュー用のメニューが表示されるので「新しいタブでプレビュー」をクリックします。

wordpressの投稿記事をプレビューする

もし表示されていない、あるいはクリックすることができない場合は、ブラウザの幅を少し広げることで解決できます。

3-5.記事の公開

上部ツールバーの「公開」をクリックします。

wordpressの投稿記事を公開する

公開確認のメッセージが表示されます。問題がなければ記事を公開します。

wordpressの投稿記事を公開する時の確認メッセージ

公開ボタンをクリックすると記事が公開されたことを知らせるメッセージが表示されます。メッセージ内の矢印の部分をクリックすることで、公開された記事を確認することができます。

wordpress投稿記事公開後のメッセージ

左上の「w」アイコンをクリックすると管理画面に戻ります。投稿一覧を表示すると記事の投稿状態を確認することができます。

wordpressの管理画面〜投稿一覧ページ〜

3-6.公開ステータスの変更

記事を「下書き」や「非公開」にしたいときは、右サイドバーのステータスにて変更できます。変更後は上部ツールバーの「保存」ボタンをクリックします。

wordpress投稿記事の公開ステータスを変更する

右サイドバーが表示されていない場合は、上部ツールバーの「アイコン」をクリックすると表示されます。

wordpress投稿画面で右サイドバーが非表示

4. よく使うブロックの解説

4-1.見出しブロック

見出しブロックとは、セクション内の各タイトルを設定できるブロックです。

用途は記事における文章を階層化して、読み手やサーチエンジンに対して分かりやすく整理するナビゲーション役となります。

階層とは「大見出し」や「小見出し」のようにレベル分けされた項目のことで、「h2」や「h3」で設定します。

階層化構造にはルールがあります。Googleなどのサーチエンジンはこの階層化構造を見ているのでSEOにも影響しますので、注意したいところです。

階層化構造のルール

  • h1は1ページに1つ(ページのタイトルに使用)
  • 階層遵守:h2の中にh3、h3の中にh4を設定

階層構造の例

h1:ページのタイトル(1ページに1つが基本)
h2:大見出し
  h3:中見出し
  h3:中見出し
h2:大見出し
  h3:中見出し
    h4:小見出し
    h4:小見出し

4-2.段落ブロック

「段落ブロック」は、文章や説明文を書くための最も基本的なブロックです。
記事の本文や、短い説明、コメント、キャプションなど、幅広い場面で使用します。

段落ブロックの基本機能

  1. テキスト入力・編集ができる
  2. テキストスタイル(太字・斜体・リンクなど)を設定できる
  3. テキスト整列(左寄せ・中央寄せ・右寄せ)を設定できる
  4. 文字サイズと色の変更ができる
  5. ドロップキャップ(先頭の1文字を大きく強調して表示)の設定ができる

ワンポイント

  • 改行するには通常 Enter キーを押します。
  • 「段落内で改行したい(=次のブロックを作りたくない)」ときは、Shift + Enter を押すと、ブロックを分けずに改行できます!

4-3.画像ブロック

「画像ブロック」は、記事内に画像を挿入・管理するための基本ブロックです。
1枚の画像を単独で表示するだけでなく、サイズ調整、リンク設定、キャプション追加、スタイル装飾など、多彩な使い方ができます。

画像ブロックの基本機能

  1. アップロードした画像を表示できる
  2. 画像サイズの調整や表示設定ができる
  3. キャプションを追加できる
  4. リンク設定(画像クリックで別ページへ)できる
  5. 代替えテキストでSEO対策ができる

ワンポイント

  • キャプション付き画像は、SEOにも良い影響を与えます。
  • 代替テキスト(Alt属性)は、SEO・アクセシビリティ対策に必須です。

4-4.リストブロック

「リストブロック」は、箇条書き(リスト形式)で情報を整理して表示するための基本ブロックです。

リスト表示が活躍できる場面

  • 手順や工程をわかりやすく示したいとき
  • 要点を簡潔にまとめたいとき
  • 読みやすい記事構成にしたいとき

リストの基本機能

  1. 箇条書きリストか番号付きリストを選択できる
  2. 階層化リスト(入れ子)を設定できる
  3. テキストスタイル(太字・斜体・リンク追加)の設定ができる

4-5.カラムブロック

「カラムブロック」は、ページ内に複数列のレイアウトを作るためのブロックです。
文章・画像・ボタンなどを横並びに配置できるので、より洗練されたデザインを簡単に実現できます。

カラムブロックが活躍する場面

  • テキストと画像を横並びにしたいとき
  • 料金プラン表を作りたいとき
  • 商品比較や特徴紹介を横に並べたいとき

カラムブロックの基本機能

  1. カラム数と幅の割合を設定できる
  2. カラム内に自由にブロックを配置できる
  3. 背景色・余白の設定ができる

4-6.ボタンブロック

「ボタンブロック」は、クリックを促すリンクボタンを簡単に設置できるブロックです。

ボタンブロックが活躍する場面

  • 「お問い合わせはこちら」
  • 「無料ダウンロード」
  • 「今すぐ申し込む!」

といった行動を誘導するCTA(コール・トゥ・アクション)に必須です。

ボタンブロックの基本機能

  1. ボタンテキストを編集できる
  2. リンク先を設定できる
  3. 複数のボタンを横並びに配置できる
  4. 色やスタイル・サイズを設定できる
  5. 配置位置(左寄せ・中央寄せ・右寄せ)の調整ができる

4-7.スペーサー

「スペーサーブロック」は、ページ内に自由な高さの空白を作るためのブロックです。

例えば、

  • セクションとセクションの間に余白を入れたいとき
  • コンテンツ同士が詰まって見えるのを防ぎたいとき
  • 見た目を整えて読みやすくしたいとき

に使われます。

スペーサーブロックの基本機能

  1. 高さを自由に設定できる(単位はピクセル)
  2. 複数設置が可能

ブログ記事やランディングページでは、セクション同士が詰まっていると読みにくくなることがあります。そこで、各セクションの区切りにスペーサーを使い読みやすい記事にすることができます。

5.記事を装飾する

記事を装飾したりスタイルの変更は、ブロックの上部に表示されるメニューと、右サイドバーの「ブロック」タブで行います。

ブロックを選択すると、そのブロックに対応した編集のメニューが表示されます。

6. ブロックパターンの活用

6-1.ブロックパターンとは?

よく使うブロック構成をテンプレート化して、呼び出して使える仕組みです。WordPress 6.3以降、「パターン」機能が強化されて「再利用ブロックと統合」されました。

例えば

PR用のお知らせ
問い合わせ先の案内
CTAボタンセクション

など、複数のページに同じコンテンツを入れたいときに便利です。

6-2.特徴

  • 任意のブロック(単体でも複数でも可)をテンプレート化できる
  • オリジナルを編集すれば、全てのブロックに反映される

全ページ共通のお知らせや、一括更新が必要な要素に最適です。

6-3.オリジナルのブロックパターンを作るには?

  1. ブロックの「︙」メニューから「パターンを作成」をクリック
  2. 名前を入力しカテゴリーを選択して追加ボタンをクリック
  3. ブロックを追加->全て表示->パターンタブから任意のパターンを選択して利用できる

7. 便利な操作・ショートカット

  • /でブロックを即検索(例: /画像 )
  • Ctrl + Z:元に戻す
  • Ctrl + Shift + D:ブロック複製

8. まとめ

WordPressのブロックエディタは、慣れると非常に柔軟かつ強力なツールです。まずは基本の「段落」「見出し」「画像」から試し、徐々にカラムや再利用ブロックに挑戦してみてください。